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今回の「いつもやっていること文化センター」は、名古屋の円頓寺商店街で開催されるブックマーケット「本のさんぽみち」にて、出品もしながら開設します。


古本だけど、持って帰ると、それは新しい本


本をめぐっては、読むだけでなく、眺めたり、選んだり、並べたり、戻したり、取っておいたり、渡したり、と、いろいろやっているようです。会場では、本を間に向かいあってやり取りをしたいと思います。ぜひお立ち寄りください。


【日時】 10月27日[日]10:00 - 15:30

【会場】 円頓寺商店街

 詳細は、「本のさんぽみち」のサイトをご覧下さい。https://hon3pomichi.localinfo.jp/

前回の開催から、しばらく時間がたちましたが、9月1日~30日にかけて名古屋の今池・千種・車道でおこなわれるイベント「本を読む時間」にて、いつもやっていること文化センターを開催することとなりました。


いつもやっていること文化センター:「本を読む時間」と「時間を読む本」


「本を読む時間」の反対は「本を読まない時間」。でも、どちらにも共通するのは、それらが「時間」の中にある経験だということ。本を読む人も、本を読まない人も、時間の中にあって、時間を読んで暮らしているのだから、そのことをしみじみあじわう「時間を読む本」があってもいいのにと、なんとなく思う。


このイベントでは、そんなあるのかないのかもわからない「時間を読む本」のようなものを参照しつつ、日々の暮らしのなかで、いつもやっている時間を読んでしまえている経験の不思議をふりかえりながら、おしゃべりをします。


【日時】   2019年9月28日[土] 18:00 - 19:00 

【会場】   スタジオマノマノ 

【参加費】  1,000円 

【定員】   10名

【申込方法】 スタジオマノマノのサイトをご確認下さい(http://s-manomano.jugem.jp/?eid=312

11月の「いつもやっていること文化センター」は、ON READINGにて開催中の展覧会におじゃまします。なので、みなさま、ぜひ今回は、展覧会におじゃましている「いつもやっていること文化センター」におじゃましてみてください。


展覧会におじゃまする、 
いつもやっていること文化センターにおじゃまする


今回のいつもやっていること文化センターは、作家の狩野岳朗さんの展覧会におじゃまします。また、作家の狩野岳朗さんも、いつもやっていること文化センターにおじゃましてくださいます。だいたい、私たちは、みんな、いつもどこか外に出かけると、おじゃましたりするわけですが、いつもやっている「おじゃまする」ってどういうことか、実際におじゃましつつ、展覧会を見たり、おしゃべりしたりする時間にしたいと思います。 


私たちは、わざわざ出かけて展覧会を見に行くけれど、見に行くことをしていても、見ていることにはしていない、いくつもの「いつもやっていること」がある気がします。展覧会では、たいてい作品のそれぞれを鑑賞するのがいつものことですが、この時間だけは、そもそも展覧会の中にいるということそのものを鑑賞する。そんな、いつもとすこしちがう「いつもやっていること文化センター」におじゃましてください。


【日時】   11月10日[土] 19:00 - 20:30

【会場】   ON READING

【参加費】  1,500円  

【定員】   8名 

【申込方法】 ON READINGのサイトからご予約ください(http://onreading.jp/event/center3/


8月と9月は、それぞれ月2回、全4回、丸善名古屋本店とON READINGの両店舗を交互に行ったり来たりしながら、「頭で考えてることではなく、手でやっていることを気にかける」イベントをおこないます。


頭で考えてることではなく、 手でやっていることを気にかける。


第1回 「わけられること」と「わけあえること」のわけられなさ

     8/08[水]19:00-20:30/丸善名古屋本店(6階) 

第2回 どんなに、どんなに、わけても、わけても、ひとつのもの

     8/23[木]19:00-20:30/ON READING 

第3回 書いて作って終わりでなく、とじてつづってみなおして

     9/05[水]19:00-20:30/丸善名古屋本店(6階) 

第4回 「照らし合わせること」のおかしな世界

     9/19[水]19:00-20:30/ON READING


第1回と第2回は、手と道具を使って、ものごとをあやつる単純な営みからはじめ、「シェア」という事象に注意を向けつつ、実際にもひとつの時間と空間をみんなで共有しながら、いつもやっていることとしての切ったり分けたりすることを気にかけます。 第3回と第4回は、手を使って書いたものがもたらすやっかいな状況を、手の上を動きまわり、別の手へと移る様子も気にかけつつ、「ファイリング」や「アカウンタビリティ」の終わりなき悩みのはじまりについて想像してみます。


平日の夜、落ち着いた場所に集いながら、話しを聞いて終わりではなく、聞き直してみたり、振り返ったことを持ち寄ってみたりする、そのような時間になればいいなと思っていますので、ぜひご参加ください。


【参加費】 各回1,500円

【定員】 第1・3回:15名、第2・4回:8名

【申込方法】 第1・3回:丸善名古屋本店にて電話予約(℡ 052-238-0320)、第2・4回:ON READINGのHPにて予約登録(http://onreading.jp/event/center2/


いつもやっていること文化センターを使うと、使った人は「よし、生きよう」と思えます。必ずしも、そう思えないこともあるかもしれないけれど、そう思えるといいなと思って運営しています。


「いつもやっていることを気にかけること」と「それを人と話すこと」。たった、2つのことをするだけで、「明日は、こんなことを気にかけてみよう」とか、「こんなことに気づいたけど、話してみたいな」とか、その先へとつながってゆく。



2つのことをするだけ


誰でもできる、たった2つのことを、まずは使う。あたらしいものに飛びつくのではなく、すでにあるものの可能性を尽くしてみる。私たちのまわりにひろがっているのは、どんなに汲み尽くしても、何も減ることがない世界。それどころか、汲めば汲むほど、さまざまな姿にふれることができる。


そのような世界が涸れてしまわないように、いつもやっていること文化センターは、運営をつづけてゆこうと思います。


きょうで、ON READINGでの、いつもやっていること文化センターの運営は一旦終了しますが、求められれば、どこででも開設を検討します。お問い合わせお待ちしております。

気づけば、ON READINGでの、いつもやっていること文化センターの開設も、今日を含めて、あと2日です。明日は、お休み。21日が最終日です。窓口は、12時から20時までやってます。お待ちしております。

本日は、『かたづけることを簡単にはかたづけない』という集いをおこないます。その名のとおり、簡単にはかたづかないと思います。

12日(月)と16日(金)におこなった「夜の文化センター」が終了しました。集まってくださったみなさま、ありがとうございました。はじめての試みで、心配もありましたが、とてもたのしい時間となりました。ふつう、イベントでは、企画者が語り、来場者がそれを聞くという関係が一般的なのに、この集いでは、それとは逆に、集まった人がそれぞれに語り、企画者が聞くというもの。


ホモ・サピエンスの道具研究会は、これまで本を作って出版したり、展覧会やトークイベントなどもおこなってきて、最近では、特に、ひとつの方向に情報を受け渡すような関係とは別の関係を作ることはできないかなと模索もしていました。本来、「話をする」というのは、どんな時でも、お互いそれぞれの文脈を大事にして、つねにそこからあらたな気づきや、あらたな関係性が生まれてくるようなもの。なのであれば、そのような仕組みに、ただ身をゆだねてみる。話を聞けば、もっと知りたくて聞き返してみたり、それはこういうことかなとまとめてみたり、こんなこともあるよと、あらたな話が接続されたり。



ふたつの線を走らせる、時には縺れる


いつもやっていること文化センターは、そんなふうに「話をする」という、とても単純な行為がもたらすものの可能性を存分に尽くす試みなのだとも思っています。夜の文化センターは、特に、それを意識的に「集い」として試みたもの。この試みは、引き続き何らかのかたちで続けてゆきたいなと思っています。


誰もが語れる「いつもやっていること」を話題に、いつもやっているように誰かと話をする。立ち止まって完全に距離を取ってしまうのではなく、いつもやっているそのままに、いつもやっていることを気にかけるのは、ふたつの線を同時に走らせることに近いかもしれません。いつもやっているひとつの線と、いつもやっていることを気にかけるもうひとつの線。それは、時々、絡まってしまうけど、それをほぐすのもたのしい時間。いつもやっていること文化センターは、多くの人とそのようなことをしたいし、やってきた人たちのそれぞれの線が思いがけず縺れてしまうような場所であっても欲しいなと思います。 


いつもやっていること文化センター

これからも、ご利用よろしくおねがいいたします。



「どうでもよいもの」

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「どうでもよくないかもしれないもの」

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「どうでもよくないもの」

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「価値のあるもの」


私たちの日々は、「どうでもよいもの」にあふれています。「どうでもよくないもの」を大切にするのはあたりまえだし、それはそれでやったらいいことだけど、たまには、いつもやっている「どうでもよいもの」も気にかけてみる。


いつもやっていること文化センターを使うことで、生まれるかもしれない変化は、「どうでもよいもの」を「どうでもよくないかもしれないもの」にすることくらいです。あとは、それぞれの人が、それぞれに、それぞれの暮らしのなかで、価値あるものに変えてゆく。


いつもやっていること文化センター、本日も、ON READINGに開設しております。

現在、ON READINGにて開設中の、いつもやっていること文化センターでは、店内のスペースを利用して、『ON READINGにいる、文化センターにいる -いつもやっているやりとりのなかで、すこしだけかわる-』という展示をおこなっています。


その場所で読むということ


この展示では、「いつもやっていること」を気にかけてみるという、当センターがすすめる文化的な活動を、ON READINGの店内にもひろげ、「ON READINGで、いつもやっていること」も気にかけてみることをしています。言うまでもないことですが、ON READINGは本屋さんなので、来ているお客さんがいつもやっているのは、本を見て、本を選んで、本を買うみたいなことなのは間違いないはずなのだけど、じっさいは、ぜんぜん、それだけじゃなく、床が軋んだり、ドアの開く音が聞こえたりして、狭い空間をゆずりあったり、店内のBGMに耳を傾けるだけじゃなく、こっそりと店主さんとお客さんがしているおしゃべりに聞き耳をたてたり、さらにはギャラリーで壁の前に立ったりみたいなことをいくつもしてるはずです。


そんな、わざわざ意識したりはしてないこと。でも、しっかりやっていることを、「たしかに、やってるなぁ」と思い返してみる。そういうことができる冊子を、店内に8冊ほど、用意して展示してあります。ふつう、本は、お店で読むことができるだけでなく、買った帰りに電車のなかで読むことができるし、家に着いてからゆっくり読むこともできるものです。それは、書かれている内容が、それを読むという文脈と関係ないものだからできること。たいていの本は、どこで読んだって意味は変わりません。でも、今回、ご用意した冊子は、そこで、その場所で、ON READINGのその場所で読むことでこそ、そこでしていた自分の知覚を再度、知覚しなおし、さらに他の人の知覚も想像させる、そうしたやりとりのなかにあることを経験できる仕掛けになっていると思います。


ぜひ、そうした知識や理解とは違う、経験をON READINGに来てしてみてください。

現在、いつもやっていること文化センターのYouTubeページでは、research documentationのシリーズを公開しております。 

完成された作品として鑑賞するのではなく、決まった終わりというもののない「生活と研究」のうちにあって、さまざまな営みを「資料」として残してゆく試み。「資料」ですので、いろいろな使い方にひらかれています。「いつもやっていること」をふりかえる、参照先としても、ご利用下さい。

本日は、ON READINGがお休みのため、いつもやっていること文化センターもお休みです。


いつもやっていることを、たまに気にかけては、ふりかえってみる。ただそれだけでも、時々ですが、「なるほどな」とか、「なにやってんだろ、これ」とか、ふだんは気にかけてもないことに思い至ったりするものです。でも、そうしたことを、話たりするきっかけは、家庭でも、職場でも、学校でも、いくらでもあるようで、あまりなかったりするものなので、ふらっときては、そんなことをちょっと話す。それが許される場所として、いつもやっていること文化センターの窓口は、明日からも引き続き開設しております。


ホモ・サピエンスの道具研究会としても、ふりかえってみた、いつもやっていることの気づきを聞いてほしいので、ON READINGでのお買い物のついでに、立ち寄ってもらえるとうれしいです。


明日から、また、文化センターの窓口でおまちしております。